
近年、少額から始められることや高いレバレッジが魅力で、海外FX「XMTrading(エックスエム)」を利用する日本人トレーダーが急増している。
しかし、意外と見落とされがちなのが「確定申告」の問題である。
「海外FXって税金かかるの?」
「国内FXと何が違うの?」
「申告しないとどうなるの?」
こうした疑問を持つ方も多いのではないだろうか。
実は、XMで得た利益は日本の税法上「雑所得」として扱われ、総合課税の対象になる。
つまり、放っておくと追徴課税や延滞税といったペナルティを受けるリスクもあるのだ。
本記事では、XMトレーディングで得た利益に関する確定申告の方法や手順、税金の仕組み、必要書類、さらには節税のポイントまで、初心者にも分かりやすく徹底的に解説している。
「知らなかった」では済まされない海外FXの税務処理。
安心してXMでのトレードに集中できるようになるので、XMの確定申告について知りたい人は。ぜひ最後まで読んでほしい。
目次
★XMトレーディングの確定申告とは?
XMTrading(エックスエム)は海外FX業者であり、国内FXとは税制が異なる。
XMで得た利益は「雑所得」として扱われ、総合課税の対象になる。
つまり、他の所得(給与・副業など)と合算して税率が決まるため、所得が増えるほど税率も上がる累進課税方式なのだ。
★確定申告が必要な条件
以下の条件に該当する場合、XMでの利益に対して確定申告が必要となる。
| 所得区分 | 確定申告が必要な年間利益 |
|---|---|
| 給与所得者(会社員・アルバイト等) | 20万円以上 |
| 非給与所得者(個人事業主・学生等) | 48万円以上 |
| 給与所得が2000万円以上 | 利益額に関係なく申告が必要 |
注意:XM以外の副業収入や海外FX口座の損益も合算して判断しなければならない。

★XMの税金の仕組み
XMトレーディング(海外FX)の税金は「雑所得」として総合課税され、所得に応じて最大55%の税率が適用される。
国内FXとは税制が大きく異なるため注意が必要だ。
XMトレーディングは、日本の税法上で以下のような扱いになる。
- 課税区分:雑所得(総合課税)
- 税率:所得税(5%〜45%)+住民税(約10%)
- 損益通算:不可(他の所得と損益を相殺できない)
- 損失繰越:不可(翌年以降に損失を繰り越せない)
国内FXは申告分離課税(税率一律20.315%)で損益通算・損失繰越が可能だが、XMはこれらが適用されない。
★必要な書類一覧
XMトレーディング(海外FX)で得た利益を確定申告する際に必要な書類は、申告の正確性と節税のためにも、事前にしっかり準備しておくことが重要だ。
以下のように分類できる。
- マイナンバーカードまたは本人確認書類
- MT4/MT5の年間取引報告書(XMの口座からダウンロード)
- 必要経費の領収書(通信費、書籍代など)
- 所得控除証明書(社会保険料、生命保険料など)
- 源泉徴収票(給与所得者のみ)
これらの書類をしっかり準備しておくことで、スムーズかつ正確な確定申告が可能になる。
必要に応じて、税理士に相談するのもおすすめだ。

★確定申告の手順
XMトレーディングの確定申告は、年間損益の計算から申告書の作成・提出まで、正確な手順を踏むことが重要だ。
以下にその流れを詳しく解説する。
① 年間損益の計算
- 対象期間:1月1日〜12月31日
- 方法:
- XMのMT4/MT5から「口座履歴」を開き、期間を指定して取引履歴をエクスポート(CSVやHTML形式)
- 利益=決済損益 − 必要経費(通信費、書籍代など)
※XMでは年間損益報告書が自動発行されないため、自分で集計する必要がある。
② 必要書類の準備
- XMの取引履歴(MT4/MT5)
- 入出金履歴(XM会員ページまたはbitwallet)
- 源泉徴収票(給与所得者)
- 控除証明書(生命保険料、医療費など)
- 経費の領収書
- マイナンバーカードまたは通知カード+本人確認書類
③ 確定申告書の作成
国税庁の「確定申告書作成コーナー」またはe-Taxを利用。
「雑所得」欄にXMの利益を記入。
必要経費や控除も忘れずに記入しよう。
※支払者欄には「XMTrading」や「Tradexfin Limited」などを記載。
④ 提出と納税
- 提出期間:翌年2月16日〜3月15日
- 提出方法:
- e-Tax(電子申告)
- 税務署への持参または郵送
- 納税方法:
- 銀行・コンビニ・クレジットカード・口座振替など
⑤ 申告後の保管と対応
書類は原則5年間保管。
税務署から問い合わせがあった場合に備えて、取引履歴や領収書は整理しておく。

★よくある注意点
XMトレーディング(海外FX)で確定申告を行う際には、国内FXとは異なる税制や申告ルールに注意が必要だ。
以下に、よくある注意点を詳しくまとめた。
申告漏れ・無申告のリスク
海外FXだからといって税務署にバレないと思うのは危険。
税務調査で発覚した場合、延滞税・加算税・重加算税が課されるおそれあり。
XMの取引履歴や入出金記録は証拠として残るため、正しく申告することが重要。
損益通算・損失繰越ができない
XMの利益は「雑所得」扱いのため、他の所得(給与・事業所得など)と損益通算できない。
損失が出ても翌年以降に繰り越すことは不可。
国内FX(申告分離課税)とは大きく異なる点。
外貨建て口座は円換算が必要
XMの口座がUSDなど外貨建ての場合、損益は日本円に換算して申告。
為替レートは取引日の仲値を使用するのが一般的。
年間取引履歴をそのまま使うと誤差が出るおそれがある。
ボーナス(クレジット残高)も課税対象
XMのボーナスで得た利益も課税対象になる。
ボーナス自体は資金ではないが、それを使って得た利益は申告が必要。
複数口座の損益は合算する
XM内で複数口座を持っている場合、すべての損益を合算して申告。
口座ごとに分けて申告する必要はないが、記録は明確にしておく。
経費の計上には根拠が必要
通信費、書籍代、セミナー費などは経費として計上可能。
領収書や明細を保管し、トレードとの関連性を説明できるようにしておく。
家賃や電気代などの按分は合理的な根拠が必要。
住民税の納付方法に注意
副業が会社にバレたくない場合は「住民税の普通徴収」を選択。
確定申告書の「住民税・事業税に関する事項」で選択可能。
e-Taxと書面提出の違い
e-Taxは控除証明書の一部が省略可能で便利。
書面提出の場合はすべての書類を添付する必要がある。
マイナンバーカードがあればe-Taxがスムーズ。

★節税のポイント
XM(海外FX)は「雑所得」として総合課税されるため、所得が増えるほど税率が上がる。
以下の節税対策を活用することで、税負担を軽減できる。
- 経費として認められる支出を漏れなく計上
- 所得控除(医療費控除、生命保険料控除など)を活用
- 家族名義の口座を使う場合は注意(名義人の申告義務が発生)
節税は「合法的に税負担を減らす」ための知識と準備が鍵である。
XMでの利益が増えるほど、こうした対策の効果も大きくなるのだ。
★申告しないリスク
申告漏れや未申告が発覚すると、追徴課税・延滞税・加算税が課されるおそれがある。
海外FXだからといって税務署にばれないという考えは危険だ。
XMの取引履歴は証拠として残るため、正しく申告しよう。
★終わりに
XMで利益を得た場合、確定申告は避けて通れない。
税制の違いや必要書類を理解し、正しく申告することでトラブルを回避できる。
特に海外FXは税務上の扱いが複雑なので、早めの準備が肝心である。
確定申告の期限は毎年「2月16日〜3月15日」だ。
忘れずに申告しよう!!