
海外FXは、国内FXにはない高レバレッジや豊富なボーナス制度が魅力で、多くのトレーダーが利用している。
XMやTitanFXなどの海外業者を使って、短期間で大きな利益を得ることも可能だ。
しかし、利益が出たら必ず税金が発生し、確定申告が必要になることを忘れてはならない。
国内FXとは税制が大きく異なり、申告方法や税率、経費の扱い方なども複雑だ。
知らずに放置してしまうと、後から税務署からの通知や追徴課税を受けるリスクが生じる。
本記事では、2025年の最新情報をもとに、海外FXの税金の仕組みから確定申告の手順、そして合法的な節税方法までを初心者にもわかりやすく、実践的に解説している。
「稼いだ後に損しないための知識」をしっかり身につけて、安心してトレードを続けるためにも、ぜひ最後まで読んでほしい。
目次
★海外FXの利益は「雑所得」扱い
海外FXで得た利益は「雑所得」として扱われ、総合課税の対象になる。
これは国内FXとは異なる税制で、確定申告や税率の面で注意が必要だ。
日本の税法では、海外FX業者(XM、TitanFX、Exnessなど)を利用して得た利益は、事業所得や給与所得ではなく「雑所得」に分類される。
これは、海外業者が日本の金融庁に登録されていないため、国内FXのような申告分離課税(一律20.315%)が適用されないからだ。

★総合課税とは?
海外FXの利益は「雑所得」に分類され、総合課税方式が適用される。
これは、給与所得や事業所得などと合算されて課税される仕組みで、所得が増えるほど税率も上がる「累進課税」である。
| 課税所得金額 | 税率(所得税+住民税) |
|---|---|
| 〜195万円 | 約15% |
| 195〜330万円 | 約20% |
| 330〜695万円 | 約30% |
| 695〜900万円 | 約33% |
| 900〜1800万円 | 約43% |
| 1800〜4000万円 | 約50% |
| 4000万円超 | 約55% |
国内FXは一律20.315%(申告分離課税)なので、海外FXの方が税率が高くなるおそれがある点に注意が必要だ。

★確定申告の対象者とタイミング
海外FXで利益を得た場合、一定の条件を満たすと確定申告が必要になる。
ここでは、誰が対象になるのか、そしていつ申告すべきかを詳しく解説する。
誰が申告する必要がある?
- 会社員・公務員:年間利益が20万円を超えた場合
- 自営業・無職・主婦・学生:年間利益が48万円を超えた場合
申告期間(2025年分)
- 提出期間:2026年2月16日〜3月15日
- 納税期限:同上(延滞すると延滞税が発生)

★利益の計算方法
海外FXの利益は、以下のように計算する。
利益 = 決済損益 + スワップポイント - 手数料(スプレッド含む)
- 決済損益:ポジションをクローズしたときの損益
- スワップポイント:ポジション保有中に発生する金利差
- 手数料:取引手数料やスプレッドコスト
XMなどの業者では、年間取引報告書をダウンロードできるので、これをもとに集計すると便利だ。
★確定申告の手順(e-Tax対応)
- 国税庁のe-Taxサイトにアクセス
- 「確定申告書等作成コーナー」で「雑所得」を選択
- 海外FXの利益を入力(業者名、収入金額、必要経費など)
- 他の所得(給与など)も入力
- 控除(基礎控除、社会保険料控除、扶養控除など)を入力
- 税額が自動計算される
- 電子申告または印刷して郵送
★必要経費として認められるもの
節税の鍵は「必要経費の正しい計上」である。
以下のような支出は、FX取引に直接関係していれば経費として認められるおそれがある。
| 経費項目 | 内容 |
|---|---|
| 通信費 | インターネット代、スマホ代(按分) |
| 電気代 | 自宅での取引にかかる電気代(按分) |
| 書籍・教材費 | FX関連の本、セミナー受講料 |
| PC・周辺機器 | トレード用のパソコン、モニターなど |
| ソフトウェア | チャート分析ツール、有料EAなど |
| 交通費 | セミナーや勉強会への移動費用 |
| 家賃 | 自宅の一部を事務所として使っている場合(按分) |
領収書やレシートは必ず保管しておこう。
証拠がないと経費として認められないおそれがある。

★合法的な節税テクニック
海外FXで得た利益は「雑所得」として総合課税されるため、所得が増えるほど税率も上がる累進課税の対象になる。
だからこそ、合法的な節税テクニックを活用することが非常に重要だ。
以下に、実践的かつ税務署にも認められる節税方法を詳しく解説する。
青色申告+開業届の提出
個人事業主として開業届を出すと、青色申告特別控除(最大65万円)が使える。
家族への給与(青色事業専従者給与)も経費にできる。
所得分散
所得分散とは、1人に集中している所得を複数人に分けることで、各人の課税所得を低く抑え、結果的に支払う税金の総額を減らす方法だ。
海外FXでは、家族名義で口座を開設し、それぞれが独立して取引を行うことで実現できる。
NISA・iDeCoとの併用
海外FXの利益には税金がかかるが、NISAやiDeCoなどの非課税制度を併用することで、全体の税負担を大きく軽減できる。
経費の最大化
按分計算を正確に行い、必要経費を漏れなく計上する。
例:家賃10万円のうち、1部屋(全体の25%)をトレード用に使っていれば、2.5万円/月を経費にできる。

★申告しないとどうなる?
XMで得た利益を確定申告しなかったら、どうなるか?
以下のような目に遭うことになる。
- 無申告加算税:最大20%
- 延滞税:最大14.6%
- 重加算税:仮装・隠蔽があれば最大40%
- 最悪の場合、税務調査や刑事罰の対象に
海外FX業者は日本の税務署と情報共有していないため「絶対ばれない」と思われがちだが、銀行送金やクレジットカード履歴から発覚するケースが増えている。
★海外FXの税金対策は「知識」と「準備」がすべて
XMの節税に関する必要知識を表にしてまとめたので、↓これを参照してほしい。
| 項目 | ポイント |
|---|---|
| 税区分 | 雑所得(総合課税) |
| 税率 | 最大55%(所得に応じて変動) |
| 申告義務 | 年間20万円超(会社員)/48万円超(自営業等) |
| 節税方法 | 経費計上・青色申告・所得分散など |
| リスク | 無申告は重加算税・延滞税・刑事罰のおそれあり |
納税は法で定められていることから、知らなかったが通用しないので、納め忘れがないようにしよう。
★終わりに
XMで利益が出たら、必ず確定申告を行おう。
正しい知識と準備が、税務リスクを回避し、節税にもつながる。
海外FXで稼ぐなら、税金の知識は「必須スキル」である。
正しく申告し、合法的に節税することで、安心してトレードに集中できる環境を整えよう。
XMでトレードをしたい人は、公式サイトにアクセスしてほしい。
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